謎の液体を渡されたランスは唖然とし、口をポカーンと大きく開けていた。

隣ではルナが眉を潜めながら静かに見守っていた。

「…いや、これ飲み物じゃねぇだろ?」

ランスはその液体を色んな角度からまじまじと見つめながら、そう問いかけた。

「薬だよ。お前の体は自己治癒に大きく体力を消耗しちまってるから、かなり疲労が溜まってんだよ。その薬はそれを回復させるための物だ。少し不味いから気を付けて飲めよ。」

そう言われてみると、ランスは自分の身体が妙にダルい事に気付いた。

そして、遂に覚悟を決めて、液体を最後に一睨みすると、一気に喉の奥に流し込んだ。

「っっっ!!!!!!!!!」


その瞬間、ランスの意識は遥か彼方へとぶっ飛んで行った。

「!!おい!ランス大丈夫なのか?」

ルナは、急に意識を失ったランスを心配に思い、クーラに問いかけた。

クーラは呑気に煙草に火を付けながら答えた。

「…大丈夫だろ。………多分…」

心配なさそうに煙を吐き出すクーラの顔を、ルナは思いきり殴り倒した。