でも、 私は眞樹原はあんまり好きじゃない。 だって────── 「マジ?可愛い?」 「似合う!めっちゃ似合うっ」 「あははっ、さすが俺ー」 きゅっとアーモンド型の大きな目を細め 無邪気に笑う眞樹原。 あぁ、これだけ見てれば可愛いのに。 私だって、あの子弟にしたい!とか 思っちゃうくらいなのに。 「なー、永澤ーっ!見てみて」 眞樹原は、そう言って女子の群れから離れて すぐさま私のもとに駆け寄った。