「え、おばちゃん?」


「蛍光色のベストとか似合うって。」



ぽん、と私の肩を叩いて

眞樹原は嘲笑する。




「もー、稟ちゃん、いいすぎ!」

「稟ちゃんて永澤いじり激しいよね~っ」

「まぁ稟ちゃんだから許されるけどっ」




いや、許してないぞ。


だれがおばちゃんや、こら。



そう言って

突っかかってやろうかと思ったけど、


きっとさらに爆笑されて終わりな気がする。




ここは、大人にかわしておこう。



「私基本干物女だからねー、あはは」


「俺より女子力低いしなー。」


「」



辛い。辛いぞこれは。



私は堪えきれずに

泣きながら教室にダッシュした。