みつばちとはちみつ



「お前ってさぁ・・」

「な、なに?」


まだ、よく わからないまま 聞く。


「考えないとこ、あるだろ。」


「うん・・そうらしい・・」


「そんなお前が 思春期 真っ只中の時に この家 離れなきゃ いけない俺は 心配で たまらなかったのよ。…わかる?」


「考えなしに、くうに 何かするとでも 思った・・って事?」


「そう!もう不安で不安で!」


「でも、お前 昔っから約束は 絶対 守るやつだしな。だから、念押し した。」


「・・もう、いいって、事?」


「考えて考えて、幼なじみでは抑えきれないのが 今だろ? もう考えなしじゃない。それでも約束守ろうとしたお前の誠実さを 信じるよ、俺は。」