それでも 会えないのは ガマンできないと お互いに思った。


「夕方には・・」と 言うくうに「電話して」と 返事をし、くうは家に帰った。


家に戻り 風呂に入って ベッドに倒れ込む。

寝不足で、試合もして 疲れきってるはずなのに…頭に浮かぶのは さっきのくうの姿…肌触り…手の平にまだ残る感触…


だめだ。今日も 絶対眠れない…

よくガマンできたな…


でも、次は 無理だろう…

だから 次は くうにとって いい場所で、ちゃんと用意して…… あ!


スマホを取り メッセージを送る。


『明日、ヒマ? 買い物 つきあって』

すぐに 返信がきた。

『ヒマ。了解』


よし、あいつなら どこで買えばいいか
知ってるだろう……後は 場所だ。


俺の部屋?……俺達がいる時間は 母さんが ほとんどいる。たまに 遅くなっても いつかは わからないからな…


くうの部屋……おじさん達は いないけど…なぜか気が引けるな。


ホテル…う〜ん、なんか いやだ。



さっきのくうの姿から 気がそれたせいか
気づけば 眠っていた…