×× くう ××


「行け〜!ヒロ!走れ〜!」


ヒロに聞こえるように 大声で叫ぶ。
空手してるヒロも 好きだったけど、
ラグビーしてるの見るのも大好き!


「くう、あんた昨日まで 熱あったんで
しょ?そんなに興奮すると またぶり返す
んじゃない?」


一緒に応援に来たエミが さっきから私の
興奮し過ぎを注意する…


「エミ 、だって 試合見るの久しぶりで・・ヒロ、すごいんだもん!ウイングに
なったなんて教えてくれなかったし!
しかもコウ君と 右、左って!コウ君も
すごいよね!リュウ君!」

「俺、あまり ルールわかんない・・」

「あ、そっか。えとね、簡単に説明する
と、2人が ゴールまで走るポジションで
途中 捕まらないように 交わしながら
トライ・・ゴールするの。で、そのゴールが5点。その後にキックで あの間に
入ったら2点。パスは 前に出せなくて、
後ろに出すの。・・簡単に言えば、こんなルール?どう?それだけで 少しは楽しく見れない?エミも、リュウ君も。」


「なるほどね〜!くう、よく勉強してるよね!さすが ヒロバカ!」

「うるさい!私も ラグビー好きなの!」


ヒロ…カッコいい!がんばれ!


「あっ!・・・ヒロ?ヒロ?!」