くう、結構 キレ気味…

有段者に 無防備で蹴られたら 間違いなく 病院送りだ…こいつ よく耐えたな


…いや、そんな事より…先輩の嘘だったのか…


その嘘に俺 騙されて …こいつに八つ当たり、してたんだ…


「 ヒロも それ 信じたんでしょ?
私に 確かめもしないで・・私が付き合う
訳ないじゃない!私より、先輩の言葉の
方 信じないで!バカっ!」


感極まったのか、ポロポロと 涙を こぼしながら くうが 必死に 喋る。


…もう、いいのか? こいつの涙、俺が
拭いても…彼氏 できた訳じゃなかった
し…


恐る恐る、親指で 涙を拭うと
くうが ポスッと 胸の中に入ってきた


まだ泣いてる くうの背中を ポンポン
叩きながら…


「くう、ごめん。・・先輩の言葉
信じて・・・ お前の事 ・・無視したり
して・・」


「何を 怒ってるのか、最初から 言って
くれたら 良かったのに・・それなら
こんなに長いケンカに ならなかった!

・・でも仲直りだよね?
これからは 私の気持ち もっと ちゃんと
見てよ・・」