それから睡蓮は豊艷の部屋を出て島原でやらなくてはならない自分の仕事を刹那から教わっていった。



まずはたくさんの布団やら下着やらを洗い、干す。そしたら部屋を全て箒で掃き汚れがあれば拭く。廊下を雑巾がけしたら昼餉を食べ昼寝。昼寝から覚めたら刹那と共に風呂へ行った。そして睡蓮のその日の仕事は終わるのだ。睡蓮はまだ7歳だが、それらを少しの疲れを見せることもなく淡々と終わらせていった。



なぜだか寝るときは刹那に耳を塞がれる。
理由はこの時はわからなかったがわかるまではそう遠くない未来だった。