「靖子は変わらないね。二年生になっても、きっとマイペースなままなんだろうなあ」
「そうかな?まぁ最初のうちは、周りに馴染めるように頑張ってみるよ」
麻美とクラスが離れたら、本当に頑張って友達を作らなければならない。
人見知りする性格の私にとって、それは大変なことだろうけど
新しい仲間を徐々に増やしていくのも、悪くないなと思った。
「でもほんとにクラス替えドキドキするね。あ、その前に始業式かぁ」
麻美は可愛らしい仕草で髪を整えながら言う。
それを見ながら、私は
改めて麻美と自分の、大きな違いを実感する。
けれど、それを
表面には出さない。
笑顔で頷きつつ、
頭では違うことを考えていた。
これまでの一年間、
麻美はこんな私と
どうして友達として一緒に居てくれてたんだろう?
明るくて、可愛い麻美。
地味で、不細工な私。
どう考えたって、
釣り合わないのに。
