「別に怒ってません…」




「じゃあ~どうして泣いてるの?」



蓮人さんはイラついたように私を詰る。



「…一人で寂しかったから…泣いてました」



「・・・」



蓮人さんは私をぽかんとした瞳で見つめ返した。




「!!?」

私は蓮人さんに気を取られ、火にかけた味噌汁のコトをすっかり忘れていた。




温め過ぎて沸騰しかけた味噌汁の火を慌てて止める。