「早く…服に着替えろ」




「あ、はい…」



麻友は小さな声で返す。




俺は先に着替えを済ませて、寝室を出て行った。




白い朝靄に包まれた横浜のビル群。


その向こうには大海原が広がる。



テーブルには俺がオーダーしたルームサービスの朝食。



麻友は着替えを済ませて、寝室から出てきた。



昨日のウエディングドレスと同じ白い刺繍のマキシ丈ワンピースを着て、同色のカーディガンを羽織っていた。



「あ、あの…」




「…座れ…食べるぞ」