彼女に腕枕したのはいいけど、左腕がダルい。


でも、そのダルさすらも愛おしくて、彼女に尽くしたと言う充足感でキモチが満たされていた。



俺は彼女よりも先に起きて、着替えをていた。




「お、おはようございます…蓮人さん」



彼女は恥ずかしいのか声を上ずらせ、真っ赤な顔をして挨拶をする。



「あ、おはよう…」



俺は素っ気ない挨拶をしたけど、心は愛しさで溢れていた。




素直な表現を見せてあげればいいのに…



なかなか…素直に返してあげられない。