子供の話をすると途端に頬を染めだす麻友。



ドキドキしているのは俺だけじゃなかった。



麻友の鼓動もドキドキしてるのに違いない。



「さっさと飲めよ…出るぞ」



「あ、はい・・・」



俺は先に椅子を引いて立ち上がった。
麻友も慌てて立ち上がる。



カフェを出て、混み合う通りを歩く。



「んっ?」



さっきまで一緒に歩いていたはずの麻友が隣に居ない!?



俺は振り返って人ごみの中を探す。



俺の足の速さに付いて行けず、麻友は置いてけぼりを食らっていた。



麻友は俺の姿を追って、必死に駆けて来る。