洗面所の冷たい水で麻友の赤くなった手の甲を冷やした。



「すいません…」



「無理を言って、部屋に持って来させた俺が悪い…」



「…蓮人…さん」



麻友の手の甲も赤いけど、頬もリンゴのように赤かった。



俺は肌寒いと思い、自分の姿を鏡で見つめる。麻友の火傷の手当てに夢中になっていて上半身ヌードだった。


麻友は俺の上半身ヌードに目を遣り場に困って頬を染めていた。



「もういいかな?」



俺は水道を止めて彼女の手の甲にタオルをのせた。




「ありがとうございます…」



「俺は先に出るぞ…」