SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~

ずっと途切れていた会話が堰を切らしたように続く。




「…麻友…俺と結婚して下さい…」




私達は共に夫婦なのに、蓮人さんは突拍子もなくプロポーズを始めた。




「私達は…」





「俺にはお前が必要なんだ。麻友」





「・・・」





蓮人さんの姿が茜色に染まっていく。哀愁を漂わせるかのような色に包まれた彼の姿に私の胸が詰まる。





「…俺はお前を愛してる…麻友。だから、戻って来てくれないか?」




私の鼓膜を蓮人さんの甘い声が震わせる。




ベタでクサい言葉だけど…私はそれでも感動しちゃって号泣した。