「お前は嫉妬して麻友ちゃんを責めて…愛想尽かされて家出されたと言うワケか…」




奈都也は憶測で物言ったが、その通りだった。



「・・・」



奈都也は俺の胸ぐらから手を離して、盛大な溜息を吐く。




「…向日葵の花束をプレゼントしたんだろ?なのに、どうしてその時、ハッキリと言わなかった?」




「…俺は別に、花言葉にキモチを込めて向日葵の花束をプレゼントしたんじゃない!」




「このままでいいのか?」




「いいワケがない。麻友の実家に知られる前に探し出さないと」




「蓮人のキモチってその程度か?」



「えっ?」



奈都也の瞳が挑発的な光を孕ませる。





「奈都也?」





「…俺、麻友ちゃんがスキなんだ。お前みたいに自分の体裁を繕うだけの存在じゃない!!」