先輩×後輩



「心配してくれてるの?」



そう言ってぎゅっと俊くんに抱きつく。


みんながいるけど…


きっとお肉に夢中だろうし、別にいいよね?


なんだかすっごく、俊くんに甘えたい気分なんだもん。



「…べつに」



口ではそう言ってるけど、目が訴えてる。


川村くんのことを気にしてる。


あたしは大丈夫だよ。


だって、あたしには俊くんしか見えてないんだから!



「かわいい〜♪」

「…離れろ」

「ちぇっ」



俊くんはかわいいって言うと、すぐ怒る。


なんでよう。


本当にかわいいんだから、いいじゃんね?



「とにかく…あいつとはなるべく関わんなよ」

「はぁい」



あまりにも俊くんが心配するから、そう返事したけど…


本当に、あたしは大丈夫なのにね!