先輩×後輩



「俊くん、あーんして?」



焼けたお肉を持って、みんなと少し離れてお肉を焼いている俊くんのところに行った。


口元にお肉をもっていくと、目を細めてあたしを見る俊くん。




「…いい」



なによぉ〜〜


恥ずかしがっちゃって!


いつもは喜んであーんするのに!



「喜んでじゃない」



って、あたし声にだしてた!?


俊くんは呆れた顔であたしを見る。



「川村に気をつけろよ」

「川村?」



すると俊くんは1人の男の子を指さした。


それは、さっき優子が言ってた…


あたしを狙ってる(らしい)男の子。



「川村くんっていうんだ」

「そ。あいつには近づくなよ?」



俊くんが心配してくれてる。


川村くんより、そっちのほうがあたしには重要。


(むしろ川村くんはどうでもいい)