「俊はわかりやすいなぁ」
なんて光輝くんは笑ってる。
俊くんはお肉を焼くために席をたっちゃったし。
すると片付けが終わったのか、優子がリビングからやってきた。
あたしの隣に座ると、こそっと耳打ちする。
「さっき言ってたさくらのこと狙ってる男の子、さくらの向かいに座ってる子よ」
「え!?」
「バカ、声がでかいわよ」
って今度は優子に頭を叩かれる。
みんなしてひどぉい。
…じゃなくて!!
さっき言ってた子…この子だったの!?
優子が言う男の子は、さっきからちょいちょい話しかけてくる向かいに座ってる男の子だったみたい。
っていうか、今日のこのメンバーにいたんだ…
「なんだかおもしろくなりそうね」
って、優子絶対楽しんでる!

