「これ…さくらが切った?」
俊くんは抱きしめたまま、さっき切ったばかりのじゃがいもを手にとった。
なによぅ。
雑だっていいたいの?
「そうだけど…」
「…ふぅん」
って!!
今、間があったよね!?
なんなの〜!!
あたしがぶすっとしていると、それに気づいた俊くんがフッと笑った。
「ほーんと、子どもだよな」
「なっ、違うし!」
いっつも子ども子どもって!
これでもあたし、俊くんより3つも年上なんですけど!
「すぐムキになる」
むきーっ!
ぜぇったいバカにしてる!
あたしが俊くんを睨んでいると
「…なにそれ」
って呆れた声をだす。
なにそれって!!
睨んでるんだってば!!

