先輩×後輩



「あっ、初めまして…」



あたしを見て、深々と頭を下げる女の子。


あたしは期待の目で光輝くんを見た。


光輝くんは小さなため息をつくと、女の子の肩に手を回す。



「彼女の莉穂」

「やっぱり!!」



莉穂ちゃんかぁ!


優子の言うとおり、すっごく可愛い!



「よろしくね!あたしはさくらです」

「あっ、知ってます。柏木くんの彼女さんなんですよね?」



そう言って微笑む莉穂ちゃん。


なんだ、あたしのこと知ってたんだ!


みんなでリビングに行くと、優子があたしをキッチンに連れて行く。



「なぁに?」

「莉穂ちゃん、可愛いでしょ?」

「うん。びっくりしちゃった」



それになんか、ほんわかしてて女の子って感じだったし。



「すごくいい子なのよ」