先輩×後輩



「あちっ」



俊くんがくれたたこ焼きをさっそく一口…と思ったら。


予想以上に熱かった…


きっとこのたこ焼き、さっきまで鉄板の上にいたんだよ。


うう…さすがに火傷にはなってないよね?



「…そのくらいわかんだろ」

「こ、こんなに熱いと思わなかったのっ」

「貸せ」



すると、横から手がのびてきて、俊くんがあたしの爪楊枝をとった。


もちろんその爪楊枝の先には、あたしの強敵、あっついたこ焼き。



「何するの?」

「フーフー」

「…へ?」



あたしの質問には答えず、あたしの手からとったたこ焼きにフーフーしてる俊くん。



「何やってるの?」



しばらくフーフーして、今度はあたしの前にたこ焼きをもってくる。


まさか…冷ましてくれたの?