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「さくら、俊くんもう来ちゃうわよ」
「わかってるー！」
今日は、花火大会が行われる日。
あれからあたしは、優子と遊んだり、バイトに行ったり。
あたしの夏休みは、順調な出だしを迎えていた。
俊くんとはあの日、あの夜に会いにきてくれた日のあと、２回しか会っていない。
今日のシフトを変わってくれたバイトの先輩がいたでしょ。
その先輩に、花火大会までの分のシフト変わるように頼まれたんだって。
ひどいよね、まったく。
でも、その先輩も友達と花火大会に行く約束してたのに、それを断ってシフト変わってくれたんだもんね。
感謝しなきゃいけないのに、あたしってば…
今日は、俊くんがうちまで迎えに来てくれる。
ちなみに、あたしのママと俊くんはもう顔なじみ。
もう何回も会ったことあるの。
あたしも俊くんのお母さんには会ったことがある。
まだ数回だけどね。
