「健一くんのバイト先の先輩だよ」

「…ふぅん」



…ねぇ。


こんな俊くんを可愛いと思ってしまうあたしは、やっぱりバカなのかな。


ちょっとだけ拗ねてる、可愛い俊くん。


あたし、こんなところも大好きだよ。



「ちょっとまってて」



俊くんにそれだけ言って、お店の中に戻った。


あの先輩がこっちを見てきたけど、無視無視無視。


自分のバックを持って、お店をでた。



「帰ろっか」

「友達は?」

「たぶん大丈夫!」



健太が少しだけ心配だけど…


でもさっき荷物取りにいったとき、女の先輩と話してたし。


優子と健一くんは気にすることないし。


大丈夫だよね?



「優子さんもいんの」

「え?いるよ。優子に何か用事だった?」

「…いや。俺も今日光輝と遊んでたからさ」