それから。

霧様の用意してくれたケーキを2人で食べ、残った分は家へお持ち帰り。

霧様はここまで自家用の車で来られたみたいだけど、


『帰りは二人で帰ろう』


とおっしゃってくれたので、運転手さんには先にケーキを持って帰ってもらうことになった。


そして私たちはというと、まだ日暮れまで時間があったので、遊園地のアトラクションを楽しんだ。

ジェットコースターに乗ったり、コーヒーカップに乗ったり、メリーゴーラウンドにも乗ったり……。

霧様との時間は本当にあっという間に過ぎてしまう気がする。

楽しくて仕方がなくて、もっともっと一緒にいたいって思ってしまうの……。

でも、そろそろ帰ろうかと言う霧様の言葉に少し淋しさを感じながらも、霧様と二人出口へと向かう。