東條家と春日家。

主従関係にある両家は家が隣同士。


父の東條零と春日陸は古くからの友人で、今現在も仲が良い。

どちらも敏腕で、零は数多くの会社を経営し、それをサポートするのが陸の仕事であった。


両家の母も東條の仕事に携わっており、零の妻・澪は夫の会社を請け負い、女社長という地位を持ち、陸の妻・綺は東條家のメイド長を務め、何十人といる登場のメイドたちをそのおおらかな性格で束ねている。

東條家長男・雪も父の仕事を受け継ぎ、任された任務を難なくこなし、各地を回りながらの仕事に追われていた。


そして東條家にはもう一人息子が、また、春日家には娘がおり、隣に住みながらも二人が顔を合わすことはなく、それぞれの生活を送っていた。


それが東條霧と春日露である。