親が来た

走ってきたみたいで
息切れしている


「大丈夫?どこも悪いところは無い?」

「うん大丈夫、記憶が少し無いのと頭が少し痛いだけだよ…お母さん」

「本当に大丈夫なんだな?!」


お父さんが真剣な目で私の目を見て言う

「大丈夫だよ…えへへ、それより私何で半年も寝てたの?」

「マンホールの蓋の上で倒れてたのよ!貴方の友達が見つけてくれて死ななかったのよ!明日呼んであげるから感謝するのよ?」

「はい」


どうしよう全然記憶が無い


何でマンホールの蓋の上に倒れてたの?


「多分半年も寝てたんで、体力はまだ戻らないと思いますし一ヶ月は病院で入院ですね」

不気味な医者が言う

「ありがとうございます、娘を助けてくださいまして」

お父さんが医者に頭を下げたそしてお母さんも

「ほら貴方も!」

「あ、ありがとうございますっ」


「いえいえ、医者の仕事ですから当然の事をしたまでです、娘さんもお疲れのようなんで」

「あぁ、そうねまだ話したい事がいっぱいあるんだけど、また明日ね里榴」


「また明日も来るからな夜はベッドでちびるんじゃねえぞ」

元気をつけようとしてくれているのか冗談を言うお父さん


「ちびらないよっ!」

「先生も行くからここに薬置いていくよ、何かあったらベッドに付いてるナースコールのボタンを押してくれ」

「わ、分かりました…」


医者も親と一緒に出て行った








あぁもう夕方だ