「むっ、またからかって~!!」 さあっと風が私達の間を通り抜けていくのが気持ちいい。 「だってさ、こんなジンクスが学校にあるなんて幸せじゃんか お気に入りのネクタイに好きな人、 それを交換して幸せになれる 本当に素敵だなあって思うよ!」 さっきまで私をからかっていた彼は 今はふっと鼻で笑いながら聞いてくれる。 「あとね……なんかさ、ネクタイって特別な気がしない? 第2ボタンと同じように心臓に近くて それでほら……ネックレスみたいな!」 「ぶっ、お前……それは強引だろ」