「そういやさ~もうすぐアイツら呼んだから」


アイツら?


「弁当製造者の2人」


俺は助けてくれた女子の顔を思い出した。


「呼んだ、のかよ」

「おう、すぐ来るって言ってたぜ」


正直気まずい。

あんな事言ったのに、どんな顔して会えばいいんだよ。


ガチャー

「お待たせ~」

すると、屋上に古田さんと西島さんが入ってきた。


「田辺くん……!良かったここにいたんだ」


そうやって笑顔を向けるのは

一目散に弁当を拾ってくれた古田さんだ。


「アンタたちサボるから、どこ行ったんだって騒いでたわよ」