確かに……。

自分から、何かを決めてそれを口に出すのは初めてだった。


「なんか影響されたんだよね……

よく分からないけど」


「バカのペースに乗せられたんじゃない?」


ふっ……っ。
梓、すごい辛口。

でも隆平のペースに乗せられたのは事実かも。



「まぁ、いいんじゃない?

田辺がどう思うか分からないけど

悪口言ってるヤツを何もせず見てるよりか全然いい」


私も力強く頷く。

すると、梓は笑顔になって


「ねぇ、何か食べに行こう

小腹がすいた」


そうやって言ってきた。


私も……少し、お腹すいちゃったな。


「行こう!」