死んだらこんな感情もなくなっちまうのか……?

あいつらと過ごして来た時の記憶とか

楽しかった思い出とか


全部消えてなくなってたら嫌だけど、それでもいいとも思う。


でも、中途半端に残るのだけは勘弁な?


じゃなきゃ俺、成仏出来なそうだから。


そんな事を考えている自分に鼻で笑っていると


ガラガラー!


突然、病室のドアがあいた。


「わっ、ビックリした

なんだ沙良か……」


お前よく突然入ってくんのな?

この前は確か、俺の病態が悪化した時だったな。


あの時は本当ビビったわ。