満にも変に思われないよう、誰にも分からないように


ちゃんと普通の顔をして


笑顔になるアイツらを見て安心する。


優しいウソで誰かを救うことが出来るなら

いくらだってウソをついてやる。


それから俺たちは会わなかった3ヶ月を埋めるかのように

たくさん話をした。


「お、やべぇこんな時間じゃん」


すると、気付けばもう夕方で、3人は慌てて立ち上がった。


「隆平、また明日来るから」


「おう待ってんぞ」


笑顔で手をふって、あいつらの背中が見えなくなったのを見ると


寂しさが一気に込み上げてきた。