「行くなよ……」
私が立ち上がった時、隆平は腕を掴んでそう言った。
「隆平……」
動きを止めて彼を見る。
「会いたくなったんだ、だから呼んだんだ。
すぐ帰るなよ……」
会いたくなった。
その本音が聞けただけで十分だと思った。
「分かったよ、いてあげるから
ほら起き上がらない!」
もっと隆平の苦しみを、私が減らしてあげれればいいのに。
側にいることしか出来ない自分の無力を痛感した。
しばらく隆平の側にいて話し合いてになると
少したってから満くんと梓がやって来た。
またみんなで話すと隆平は元気を取り戻したようだった。


