「こんな病室で一人は、苦痛すぎて生きてくのも嫌になりそうだ」 少し震える彼を包みこめるだけ包容力があったらいいのに 今の私にはそんなしっかりとしたもの持っていなくて 言葉をかけてあげることしか出来なかった。 「一人じゃないよ、みんな学校終ったらすぐに病院に来るよ だって隆平のこと大好きだから……っ。 お前がいないとやっぱつまんねぇなって満くんなら言うよ 梓はきっと冷めた口調で早く元気になりなさいよって言うよ みんな隆平のこと支えたいんだよ……っ」 ボロボロになった顔でも構わない。