こんなに学校生活が楽しいって思わなかったんじゃないかって ずっとずっと思ってた。 まだその感謝も言えてない。 何も返せてないのに 一緒にいられないなんて…… そんなの絶対に嫌なんだよ。 「隆平……私だって支えたいんだよ」 もらってばっかりは嫌。 知らないのも嫌。 ぎゅっとまた彼の手を握ったら 隆平は今度は振り払おうとしなかった。 しかし、 「俺だってさ、お前らに色々感謝してんだぜ? だからこういうのに巻き込みたくねぇの 本当はずっと気付かなければいいって思ってたんだけど」