「な、なに……?」


突然塚越くんが話しかけて来たことに

驚いて少し言葉を詰まらせると彼は言った。


「さっき悪かった

お前に当てるつもりは無かったんだけど

手元が狂った」


「あ、うん大丈夫

これさっきの消しゴムね」


「サンキュー」


ニコッと笑う顔はとても無邪気で

少しドキっとしてしまった。


「あの……さ、

なんであの時紙飛行機とばしたの?」



もしかしてって思ったからそう聞いたら

彼はふっと笑って言った。


「なんでって、急に飛ばしたくなったから」