沙良に病気のことを知られてないことに安心して俺は ウソをついた。 「超元気!!まじ退屈だったんだよ!」 ウソは得意だ。 だってイタズラを仕掛けるために まずウソをつくから。 「もう退屈だったんなら連絡くれればいいでしょー!」 「ワリ、携帯壊れてよ、今修理出してもらってんの」 「なんだ……でも良かった……隆平に会えて 怖い夢みたんだよ隆平がいなくなっちゃうんじゃないかって思ったの」 不安そうに言う彼女を見て愛しいと感じた。 心がからっぽになったと思ったはずだったのに