私のつぶやきはチャイムの音によって消され

みんなそれぞれの席に戻っていった。


「x=1となり~」


数学の先生の言葉にしかめっ面で

ノートをとる。


高校の勉強は最初はついていけるけど

だんだんと難しくなってくるって先輩が言ってた。


けど私は……


「ヤバい、もう分からないよ……」


黒板にメモとるのが精いっぱいで

先生が何を言ってるのか理解が出来なかった。


可愛い制服に惹かれて

絶対にこの学校に入りたいって思って

必死に勉強した。


頑張って背伸びして

やっと入れた学校だけど留年なんて絶対に嫌だもん。