梓は腕を組みながら考えこむ。 「分からないよ~私そのせいで返事待ってなきゃなんだよ? 散々待ってフラれたら本当ショックデカいよね」 「ん~隆平って何考えてるか分からないけど 今さっき普通に話してきたってことは期待してもいいんじゃないの?」 「だって意識されてなかったら……ごめん無理ってなるじゃん」 不安っていうのは簡単に募っていくものだけど 簡単に消えてくものでもある。 隆平とパチっと目が合った瞬間 ニコって笑顔を見せられると、私の心の中にあった不安が少し消えるんだ。