キミのイタズラに涙する。



「なんか今のモヤモヤした気持ちで会いたくないの

ちゃんと隆平が風邪治って私の気持ちも整ってから話したい」


「そっか……」


今のまま行っても、けっきょくは言いたいことを伝えられずに終わってしまうから。


私は放課後、一人でとぼとぼ家まで帰った。


それから、

隆平が学校にきたのは3日後のことだったー。



「塚越隆平ふっかーつ!!!!」


風邪で休んでいた彼は、そんな様子も見せず元気に叫んでいた。

しかし、


「あ、沙良……」


私のことを見つけ、話しかけようとした隆平に私は


ふいっー。

目を逸らしてしまった。