キミのイタズラに涙する。



「無理だよ!風邪ひいてるのに突然行くなんて迷惑じゃん!」


「そうかね~?お見舞いって嬉しいもんじゃないの?」


うーん……。


ーキーンコーンカーンコーン


梓と話しているとチャイムが鳴ったため私たちは席についた。


「この時代の背景は~……」


先生の声がよく聞こえる。

授業は彼がいなくてやっぱり静かだった。


後ろから消しゴムが飛んでくることもない。

らくがきのメモを私の机に投げて笑わせてくることもない。


本当に静かで集中できる環境だ。


それなのに


「古田さん、ぼっーっとしない!ちゃんと聞いていてね」