彼女を好きなワケ 【逢いたい~桜に還る想い~・番外編】


「難しいのも持ってきてやるよ」と立ち上がったゆーじんさんと───ふと、パチッと目が合った。


「おまえは? やんねーの?」


闘志に燃えている机を指差されたけれど、


「あ、俺は……」


手を胸の前で振ってお断りした。


あの中にはちょっと混ざりたくない、ってのが正直な気持ち。



「……てか、あの」


「なんだ?」


「その節は、ご迷惑をおかけしました」


ペコリ、頭を下げた俺に、

ゆーじんさんは、「??」マークを頭に浮かべたような表情で、


「“ご迷惑”なんて、なんかあったっけ?」


小さく笑う。


「トーコさんが、酔っ払っちゃった時……」


「あぁ、あれ。

───なんも迷惑かかっちゃねーよ」


プッと吹き出したゆーじんさんが「律儀だな」と付け加える。


「あっ……と、……それと」


俺は、型抜きの箱を取りに行こうとしたその背中を呼び止めた。


「なに?」


「会ったら、聞いてみたいことがあって」


「俺に?」