そんな杏崎にゆーじんさんは笑いながら、
「親子連れで、親の方がムキになったりしてさ、あとカップルとかもやっていったりしてるぞ」
「やるやる! ね、やってかない?」
俄然ヤル気になった杏崎に、倉田さんは「わかったよー、どれどれ?」と付き合う気になったらしい。
わ、ほんとにやんの?
「うちゅー人さん、オススメは?」
「ひょうたん。これ、釘な」
「これで溝を彫ればいいの?」
「女子高生、これはコツがいるんだよ。そんなに一気に抜こうとしないでさ、こうやって……」
「あ、なるほど!」
高校生が、子どもに混じって型抜きにハマってんだけど……。
「ほれ、そこのにーちゃんもやってみ?」
釘を手渡された一ヶ谷も、なんだかんだ
やる気スイッチが入ったのか、
ゆーじんさんに200円渡すと、
「おっしゃ、負けへんでー!」
何故か無駄に袖まくりをして、杏崎の隣に座った。
「一ヶ谷には負けられないな」
────うわぁ、ヒートアップした。
てか、ゆーじんさん、商売上手……。


