彼女を好きなワケ 【逢いたい~桜に還る想い~・番外編】


「子どもいっぱい! 楽しそうでいーね」


「今日が稼ぎ時だからな」


そして、杏崎の横にいた俺達にも「こんちは。いらっしゃい」と声を掛けてくれた。


「さくらさんは? いないの?」


「今、部室へ景品取りに行ってんじゃん?」


「そっかー」


ちょっと残念そうにする杏崎に、ゆーじんさんは「すぐ戻ってくっから」と付け足しながら、


「待ってる間、型抜きやってけば? 意外と面白いぞ」


手渡されたのは、薄ピンクのチューイングガムらしき板。

絵が描かれていて、それに沿って溝がある。


「えっ、あたし達もやってみてもいいの?」


「子ども限定の店だから、とーぜんだろ」


ニヤッと答えるゆーじんさんに、


「子ども限定かぁ……じゃあ無理だな~、残念」


ぺろっと舌を出し、平然と切り返した杏崎。