「…………それで良い」



にやりと呟き、彼はそっとわたしの髪を撫でた。



「そのまま大人しく、
私に身を委ねていろ……」



それは愛の囁きの様に甘く、
媚薬のようにわたしの体を
侵していく。

あの震えが嘘の様に止まり、
段々全身から力が抜けていく。


虚ろな目で見た彼は、
やっぱり微笑んだままで、



「ああ…………楽しみだ」



舌なめずりをして、そう呟いた。