「……。」

「……。」



何が一緒に帰ろう、よ。

さっきまでの空気は何処へ行ったの。


会話がなくなり、
だんだん苛々してくるわたし。




さっき隣の席になった鈴森くんもいればな~
なんて、思ってもみた。




「……」

「……」



わたしの家の近くの交差点。



「夏目のさ…」


「……え?」




「夏目の隣の席、誰だった?」



やっと話しかけてくれたと思えば。






「鈴森くんだよ~」


満面の笑みで返してやった。

田中と離れて鈴森くんと一緒になれたなんて、
なんて良い話なんだ!
って顔をしてみる。