高2の春… 親の都合で転校することになった。



名前は御堂 希夢(みどう のぞむ)


通学路になるこの土手道



わたしが見たのは同じ制服をまとった



切れ長の目に長身のいかにも冷たそうな男が



原っぱに寝転がっていた。



私はなぜかその男が気になった。



彼は私のことに気づいたようだが



全く気にせずまた寝てしまった。



わたしはその男が気になりながらも



転校先の学校へ向かった。