シちゃった……。  牙雨

可愛い彼女持って、幸せだけどこの時間が短いのは嫌だな。

『俺が、二十歳になったら結婚して欲しいんだけど。』

とは言ったものの就職決めなきゃなんだよな。

「はぁ……。」

♪♪♪♪メール受信♪♪♪

『あのさ、一応考えたんだけど、親が一回連れてきなさいって。明日、来てくれる?』
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『わかった。明日行く!一応親さんに挨拶兼ねないとだし。』
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『ありがとう。』

明日は、汐葉の親さんに挨拶と相談だな。ドキドキしてきた。

……………。

~汐葉宅~

「お、お邪魔します。」

「来てくれてありがとう。」

「良いって。」

『あら?あなたが汐葉の彼氏さん?』

「あ、咲都牙雨です。今日はお呼びくださってありがとうございます。」

『良いのよ。さぁ、入って。』

汐葉に似てすんごい美人な親さんだな……。

「汐葉の親さん綺麗な人だな」(ヒソヒソ)

「はは、お母さん喜ぶよ。」

『えっと。咲都君だっけ?』

「あ、はい。」

『私の娘と結婚するなら、娘と一緒に私達の店嫁いで欲しいの。それでもいい?』

「は、はい!働けるなら。」

『そう。なら汐葉を宜しくお願いします。』

「はい。幸せにします。」

汐葉の母さん好い人過ぎる。

「牙雨、待って!」

「ん?」

「はい、コレ。被ってて。」

「おう、ありがとな。」

「ふふ(笑)」

「何だよ。」

「いや、緊張し過ぎてたなって(笑)」

「仕方ないだろ!」

「それも、そっか。」

「んじゃな。」

「うん。」