「はぁー。何やってんだか。」

卒業まであと三日だっていうのに。

最後の最後で授業サボるなんて…。

高校行けないなぁ。

そんな事を考えてると、私が今いる屋上のドアが開いた。

「やばっ。」

先生が来たと思った。

「やっぱここにいたか。」

そこに立っていたのは、乃音、渓と緒羽だった。

「なんで…?授業は…?」

「みんなサボり。」

「そうなの?授業行こうか。」

「そんなことより、なんかあったか?」

「別に…。何もないよ。」

私は授業に行こうとした。

そしたら乃音が急に叫んだ。

「なんで?あんずはいつもそう言って、

ほんとは辛いのに辛くないふりしてさ。

もっと私達を頼ってよ…。」

「乃音…。」

乃音が私のことこんなに思ってくれてるなんて、知らなかった。

「ごめん…。あの…ね。」

私は心の中を全部話した。

歩未とちゃんと話せないこと。

烈が好きなのに話せないこと。

烈に…告白しようと思ってること。

全部、乃音達に話した。

途中から、自分が何を話してるかわかんなくなったけどなんとか、話した。

「わかった。じゃあ今日告ろう。」

「!?きっ今日!?」

「うん。」

乃音が急に爆弾発言をした。

すると、渓と緒羽も言った。

「手紙書いたら俺達渡すよ?」

「うん。俺達力になるって言ったじゃん。」

「渓…緒羽…乃音…。ありがと。」

自分でも信じられないが、今日私は烈に告るんだ。

私達はとりあえず授業に戻った。