歩未は私が何か言うのを待ってるのかずっと私の顔を見ていた。

「歩未…?」

「あん?」

「今日…一緒に帰ろうか」

「…?おう」

私と歩未は一緒に帰る約束をして席についた。



♩キーンコーンカーンコーン♩

「あーやっと終わったー」

今日の時間割が全部終わった。

いつも一緒に帰る乃音に私は歩未と帰ることを言った。

「わかった。じゃあまた明日ね。」

「うん。」

私は帰るために用意をしていた。

すると、渓と緒羽が来た。

「あんず?」

「うん?どしたの?」

渓が一息ついて言った。

「この前…歩未には言うなって言っただろ?」

「うん。」

「やっぱ…お前に任せる。」

「?」

「そのうちわかるわ。」

「わかった…じゃあまた明日ね。」

「おう。」

二人ともどうしたんだろう。

歩未に言っただけで何も変わらないと思うけどなー。

ふと、時計を見ると4時30分だった。

歩未との約束の時間は4時40分。

「やばっ。」

私は急いで教室を出た。

ドンッ

「痛っ。ごめん…なさ…い」

私がぶつかった相手は、烈だった。

「………」

烈は、いつも通りに話してくれない。

そんなだけど好きなんだから仕方ない。

好きになった理由はちゃんとあるし…

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三年生の二学期。

烈と私は席が隣になった。

その頃はまだ好きじゃなかった。

隣になってから、烈と私は喧嘩した。

しょうもないきっかけで。

そして私はその日早退した。

めんどくさかったから。

後から渓に聞いた話…

その日、渓と歩未で烈に攻め寄ったらしい。

「お前のせいだー。」

「明日知らんぞー。」

とか。

そして、その日の夜。

適当にスマホいじってたら、烈からLINEが来た。

《今日はごめん。》

って。

その時からなんでかわからんけど好きって思うようになった。

うちは

《明日は学校行くから》

って打った。

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